妖怪☆陰陽師
「そうだ!昶は!?」
晴輝が取り乱して言うと、
目の前にいる妖怪が答えた。
「ここに居る。」
妖怪が指した方向はベッド。
昶はベッドの上で気を失っているようだった。
「昶!!」
「大丈夫だ。
気を失って貰っただけだ
何もしてはいない。」
「お前はなんだ?
何をしに此処へ来た?」
晴輝の父が警戒しながら聞いた。
「我は、お前等二人に伝えに来たのだ。
この、魔狐の事をな。」
「昶の…?」