それでも朝はやって来る
無理矢理こじ開けられた唇からは、歓喜の声しか漏れなかった。

舌が荒々しく口の中で暴れて、息をするのもやっとで苦しかった。

歯列をなぞり、舌を絡ませては深く吸い上げる。



悠里は朝子を逃がすまいと、両手で朝子の細い体を固く自分に縛り付けた。


舌で犯され、苦しくて、逃げようとすればするほど、悠里の腕が朝子に絡み付いて離れなかった。

両手の自由もきかず、息を吸えない苦しさから、冷えて冷たくなった悠里の胸に爪をたててしまった。


「……ッ…」


悠里は少しだけ苦痛に顔を歪めたが、気にするわけでもなくまだ足りないと言わんばかりに、更に朝子を貪り尽くす。


体を縛り付けていた悠里の両手がフッと緩むと、するりとパジャマの裾からヒヤリとした手が入り込んできた。


「………ぁんッ…」



脇腹をなぞると、早急にズボンの中に入ってきて、下着の上から朝子の双丘を触り始めた。

逃げることは赦されず、今度はパジャマの上から胸の膨らみを形に沿って何度か撫でられた。


朝子はお腹の奥がむずむずする感覚に襲われた。


下着を着けていない朝子の胸は、悠里の掌にはおさまりきれなかった。


触れてほしい所への直接の刺激がなかなかなく、待ちわびた朝子の先端がパジャマ越しでも分かるぐらいに大きく膨らんで触ってくれるのを待っているようだった。

それでも悠里はそこには触ろうとせず、朝子の胸を撫でるだけだった。

ピンク色に蒸気した朝子の艶やかな表情に満足したのか、ニヤリとほくそ笑んだ。



.
< 104 / 199 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop