それでも朝はやって来る
一通り授業が終わると、カナが話しかけてきた。
「ね、今日久々に“フラワーズ”寄ってかない?」
“フラワーズ”は駅前にある人気のオムライス屋だ。
お薦めは『納豆オム』。
ふわふわ卵に、サフランライスの中に納豆が入っていて、上にキノコの和風ソースがかかっていて、とっても美味しいのだ。
悠里達が来てから、なかなかカナと帰ることができずにいた。
棗に憑いていた『ソレ』もいなくなったことだし、気分転換もしたかった。
「おっ、いいね♪いくいく~」
「そぉこなくっちゃ!」
「桜ちゃんも、一緒にいいかな?」
「さくらちゃん?」
聞き覚えのない名前に、ドキッとした。
「朝子、桜ちゃんだよ。同じクラスの桜小路 澪(さくらこうじ みお)ちゃんだよ。あそこにいるじゃん!!」
朝子の席から見て、反対側の東側、窓際の一番後ろの席にちょこんと色白で分厚い眼鏡をかけた女の子が座っていた。
朝子を見て、ペコリと会釈をした。
んー、あんな子いたかな?
記憶の糸を手繰ってみるがなかなか答えが見つけられずにいた。
前からいたと言われれば、そんな気もしないでもないが、嫌な違和感を感じた。
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「ね、今日久々に“フラワーズ”寄ってかない?」
“フラワーズ”は駅前にある人気のオムライス屋だ。
お薦めは『納豆オム』。
ふわふわ卵に、サフランライスの中に納豆が入っていて、上にキノコの和風ソースがかかっていて、とっても美味しいのだ。
悠里達が来てから、なかなかカナと帰ることができずにいた。
棗に憑いていた『ソレ』もいなくなったことだし、気分転換もしたかった。
「おっ、いいね♪いくいく~」
「そぉこなくっちゃ!」
「桜ちゃんも、一緒にいいかな?」
「さくらちゃん?」
聞き覚えのない名前に、ドキッとした。
「朝子、桜ちゃんだよ。同じクラスの桜小路 澪(さくらこうじ みお)ちゃんだよ。あそこにいるじゃん!!」
朝子の席から見て、反対側の東側、窓際の一番後ろの席にちょこんと色白で分厚い眼鏡をかけた女の子が座っていた。
朝子を見て、ペコリと会釈をした。
んー、あんな子いたかな?
記憶の糸を手繰ってみるがなかなか答えが見つけられずにいた。
前からいたと言われれば、そんな気もしないでもないが、嫌な違和感を感じた。
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