それでも朝はやって来る
バスルームの扉を少し開けて、おずおずと悠里の前に顔を出す。

早く出てこいと言わんばかりに、顎で促される。




「悠里……



いや、何て言うか…

これ、どうやって着たらいいかわかんなくて…」


「あ?」



待ちくたびれたのか、ベッドに横になっていた悠里が呆れた顔でこちらを見た。


「こっちこい!」


無理やり朝子をバスルームから引っ張り出すと、目を細めて難しい顔をした。



やっぱ、へへへ…変だよね。



上から下までじいっと観察された。

ドレスは体にぴったりなんだけど、下着が邪魔してうまく着れてない。

しかも、ミュールで足元も頼りなくヨロヨロしていた。


「俺が選んでやった服、もっと上手く着ろよな」


え…!?


抱き締められるかと思うほど間近に悠里が近づいたかと思うと、胸元の圧迫が急になくなった。

背中に触れと思ったら、素早くブラのホックをはずす。


「え、ちょっ…」


驚いて両手で胸を押さえようとするが、その前に悠里は朝子を腰から抱きかかえた。

平然とした顔で両肩のストラップを外して、ブラをドレスの中から引き抜いた。


「あ…んっ…」


ブラで胸の先端が擦れて、変な声が出てしまった。


腰を抱いたままの悠里の手は止まらない。


そのまま朝子を少し持ち上げると、ドレスの中からさっと彼女の下着を取り去ってしまった。



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