それでも朝はやって来る
床にそっと下ろされた。


ドレスの下は何もつけてなく、少々心もとない。


「見てみろ」


後ろの鏡を指差され、振り替えると…


そこには………


体のラインがとても綺麗なドレスを着た自分の姿があった。

後ろは肩甲骨と背骨の美しいラインが強調され、腰からヒップにかけては丸くハリのある形に添ってドレスが揺れていた。


クルリと横抱きにされ、悠里の隣に朝子は並んだ。


鎖骨のラインが綺麗に出るタイプなのか肩のストラップは細く、胸のドレープは朝子の胸を豊かに見せた。

若い形のよいバストは横から少し垣間見えて、セクシーさを際立たせていた。


ほぅ…と自分でもため息がでる程だった。


「いいだろ?お前の貧相な胸を隠すにはこれが一番!」



悠里は余計な一言が多い!



ミュールの踵で思いっきり、悠里の足を踏んでやった。

痛さで踞る悠里にもう一蹴りお見舞いしようとした、その時。


「お前、パンツはいてねーんだから、ちょっとは大人しく…」


ヒラヒラと下着を手に朝子を止めようとした。

「きゃあ」と声を上げて、振り上げた足を閉じるとバランスを崩して倒れた。


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