それでも朝はやって来る
驚いて目を見開いている真楯が立っていた。


ドアノブをすぐに離すと、朝子を抱き抱え入り口の壁に押し付けた。




どちらともなく唇を求めた。



何度も何度も…



朝子は背中に手を回し、真楯がくれる快感に酔いしれる。


息を吸うためだけに唇を離し、お互いを深く求めた。



唇が痺れるほど、キスを交わした唇からは名残惜しげに銀糸が二人を繋いでいた。


力強く抱き締められ、耳元で囁かれた。







「……………好きだ、朝子」








.
< 180 / 199 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop