それでも朝はやって来る
5 転校生×生徒会長
何だかドキドキが止まらない。
昨日の保健室での悠里とのキス。
彼が触れた唇を指でなぞってみた。
思い出すだけで、なんか恥ずかしい。
いつもは口の中を貪られるだけだったのに、昨日のは違った。
心ごと持っていかれそうな甘美な…
あの後、どんな顔して会えばいいのかわからなかったけど、幸い夜も朝も悠里は部屋から出てこなかった。
「ちょっと、何百面相してんのよ」
急に話しかけられて、ビックリした。
声の主は、友達のカナだった。
「お…はよ、カナ」
ホントはカナにいろいろ相談できたらって思うけど、どっから説明してよいのやら…
「ねぇ、聞いた?今日転校生くるんだって。しかも、かなりのイケメン!!」
カナ…ホントにそういうの好きだよね…
「あっ朝子ぉ。今、『ホントにそういうの好きだよね、カナは…』とか思ったでしょ。目の保養が増えるんだから、素敵じゃないの!!イケメンは、たくさんいるに越したことはないよ」
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昨日の保健室での悠里とのキス。
彼が触れた唇を指でなぞってみた。
思い出すだけで、なんか恥ずかしい。
いつもは口の中を貪られるだけだったのに、昨日のは違った。
心ごと持っていかれそうな甘美な…
あの後、どんな顔して会えばいいのかわからなかったけど、幸い夜も朝も悠里は部屋から出てこなかった。
「ちょっと、何百面相してんのよ」
急に話しかけられて、ビックリした。
声の主は、友達のカナだった。
「お…はよ、カナ」
ホントはカナにいろいろ相談できたらって思うけど、どっから説明してよいのやら…
「ねぇ、聞いた?今日転校生くるんだって。しかも、かなりのイケメン!!」
カナ…ホントにそういうの好きだよね…
「あっ朝子ぉ。今、『ホントにそういうの好きだよね、カナは…』とか思ったでしょ。目の保養が増えるんだから、素敵じゃないの!!イケメンは、たくさんいるに越したことはないよ」
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