それでも朝はやって来る
*****


「今時するか?普通…」


校門から一番近い体育倉庫に、朝子は連れてこられた。

独特の臭いが鼻につく。

バサリとタオルが顔にかけられた。


「……鼻垂れてるぞ…」

「なっ…!」


言い返そうとした朝子に、悠里は乱暴に朝子の髪の毛を拭いた。


「イッ…痛」

「自業自得だ」


よりいっそう激しくタオルを動かしてきた。

手を掴んでやめさせようとしたが、勢い余って座ってた重ねられたマットの上に倒れてしまった。


「あっ…」


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