それでも朝はやって来る
「…あふっ……やぁ…」


やめてほしいのに体に力が入らない。
咥内の唾液が絡め取られて、体の奥底がジンと疼く。


チュ…と音をたてて、彼の熱い唇が離れた。


全身が痺れて力が入らない。
乱れた息を整えようとするがうまくいかない。


「…ふ…っ」


鼻の奥がキュンとなって、溢れた涙で視界がぼやける。


こんなとこで…

こんな小学生みたいなやつに…


制服の袖で涙を拭う。


「……初め…てだったのに…」

「あ゛?」




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