それでも朝はやって来る

そのまま悠里は、左の人差し指を朝子の柔らかな唇の隙間に優しく押し込んだ。


内腿を撫でる右手は朝子のショートパンツのギリギリのラインをなぞる。


両足の真ん中に悠里は自分の右足をねじ込んだ。
緊張で閉じようとする朝子を拒む。



何もかもが初めての朝子は、次に何をされるか分からず、悠里の動きに合わせて体が反応してしまう。



右手が内腿から移動して、体操服の中に侵入してきた。


少しひんやりした手に驚き、体がピクリと強ばった。


「……ヒャ……ッ！」


指を差し込まれて、半開きで閉じることができない口からは声が簡単に漏れる。


体が反応すると悠里の指を強く噛んでしまった。


噛まないようにすると自分の声とは思えない甘い声が漏れる。


どうしていいかわからず、目の前にいる悠里にやめてほしいと涙目で訴えた。


「その顔……反則…」


消え入るかのような声で悠里は呟いた。


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