Sweet love from cake
今日から三日間は開店準備ということで、お店はお休み。
本当は私も何かお手伝いをしたかったんだけど、彼――茅ケ崎さん曰く、連日働きっぱなしだったから今日くらいは休めと。

久しぶりに予定が空き、花梨と楓に誘われて放課後はショッピングをし、その後はファミレスでご飯を食べることにした。

ショッピングなんて、すごく久しぶり。ここのところの買い物と言えば、食材の買い出しくらいだったからねぇ。
ファミレスだって足を運ぶのは本当に久しぶりである。

「ねぇねぇ、花梨の恋バナ、聞いてくれる?」

ファミレスで席に着くなり、花梨が目をキラキラ輝かせながら言う。
楓は聞いてやれ、と言わんばかりの呆れた表情をしていた。

「もちろんだよ。彼氏といいことあったの?」
「彼氏とは別れちゃいました。だってね、運命の人に出会っちゃったんだもん!」
「う……運命の人ぉ??」
「聞いてやれ。花梨は聞いてもらえば満足だろうから」

はぁ、と小さく楓はため息を吐く。これは、きっと私がいない間散々聞かされていたに違いない。



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