Sweet love from cake
結城君……同じクラスの結城春斗君。いつも明るくて、クラスの中心的存在の人。
「もうすぐ夏休みだからねぇ。ここは一つ付き合って、たくさん思い出作っちゃったら?」
「気が早いし。それに、絶対花梨たちの考えているようなことはありません!」
そりゃあ、私も高校二年生。恋とかしたいなーなんて思う時もあるけど、今はやっぱり夢を叶えるのが先決。お店だって再スタートだしね。
「ま、ゆきのはクラスメイトなんかよりこっちだよね」
「あぁ、確かにね」
こっち、と言いながら天井を指す。
スピーカーから流れるのは、最近人気が出てきた歌手――八雲冬馬の最新曲。
冬馬はもともと俳優だったんだけど、最近になって歌手も始めた。その歌が他のどんな歌手よりも上手くて……元々ファンではあったけど歌を聞いた瞬間、たちまち私は彼の虜になってしまった。
それから私たちは長い時間、他愛もない話で盛り上がった。
もちろん、休んでいた理由もきちんと話した。二人はたまにお店にお客さんとして来てくれていたこともあり、すごく真剣に話を来てくれた。
明日からはまた、お店を中心にした生活が始まる。
たまにはこういう、普通の女子高生みたいな一日もいいよね。
「もうすぐ夏休みだからねぇ。ここは一つ付き合って、たくさん思い出作っちゃったら?」
「気が早いし。それに、絶対花梨たちの考えているようなことはありません!」
そりゃあ、私も高校二年生。恋とかしたいなーなんて思う時もあるけど、今はやっぱり夢を叶えるのが先決。お店だって再スタートだしね。
「ま、ゆきのはクラスメイトなんかよりこっちだよね」
「あぁ、確かにね」
こっち、と言いながら天井を指す。
スピーカーから流れるのは、最近人気が出てきた歌手――八雲冬馬の最新曲。
冬馬はもともと俳優だったんだけど、最近になって歌手も始めた。その歌が他のどんな歌手よりも上手くて……元々ファンではあったけど歌を聞いた瞬間、たちまち私は彼の虜になってしまった。
それから私たちは長い時間、他愛もない話で盛り上がった。
もちろん、休んでいた理由もきちんと話した。二人はたまにお店にお客さんとして来てくれていたこともあり、すごく真剣に話を来てくれた。
明日からはまた、お店を中心にした生活が始まる。
たまにはこういう、普通の女子高生みたいな一日もいいよね。