Sweet love from cake
急いで準備をし、家族と共に病院に行く。
そこには既に叔父さんの家族が全員集まっていた。

皆の表情で、叔父さんの状態がよくないことがわかる。

私たちにできるのは、叔父さんの無事を願うだけ。
神様、どうか叔父さんを助けてください――それだけを願い、私たちは手術が終わるのを待った。

何時間待ったか、もう時間の感覚がない。
ようやく手術中のランプが消え、執刀医の先生が部屋から出てきた。

「なんとか峠は越えました」

その一言に、どれだけ私たちは安堵しただろう。叔母さんは目に涙を浮かべていた。

「しかし、いつ目覚めるのかわかりません。なので、しばらくは入院が必要です。ご家族の方は手続きを……」

入院――……。やっぱり、手術してすぐに治るって訳じゃないんだね……。




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