穢れ亡きカケラ



「賢吾ぉ〜」


「ぅお!?ひ、引っ付いてくんな!!」


「相変わらず仲良い事」


春歌が呆れたように言う。


だけどさ、春歌……


「これの何処が仲良さげに見えんだよ!明らか只の引っ付き虫だろ!!」


「明らか只の仲良し達でしょうが!」


「うわ〜賢吾に、賢吾に虫扱いされた〜ひでぇ〜」


「お前の方が酷い!地味にひど……ひ、っど、どさくさ紛れに変な所触るな変態!!」


「き、君達……あまりに仲が良すぎる事も良くないぞ……っ(引」


「頼む春歌!変な誤解したまま離れて行かないでくれ……ついでにこれ引き剥がすのを……」


「あー……何か疲れた」



―――――――



(色々あったが、やっと帰れる……)


そう思うと、疲れが引いて行く気がする。


リクの、折角3人揃っているんだから一緒に帰ろう、という提案が出たので、3人で帰る事になった……が。


(……正直、さっさと帰りたい)



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