穢れ亡きカケラ
「な…っ、どういう事だよ!!?」
帰れない……?
それに、“元の世界”?
何を言っているんだ!?
此所は……違う世界……
「そんな…っ」
「何で……」
「言いたいことは、多々あるだろうが、人の話は最後まで聞け」
「──ちゃんとした理由は、あるんだろうな」
「嗚呼、勿論だ」
突然、意味のわからない事を言われて動揺が隠せない。
俺は怒りを抑え、理由を聞くことにした。
「先ずは、お前等の名前……だ。お前は、賢吾。七野月 賢吾だったっけか?」
「!!何で…!?」