穢れ亡きカケラ



大きな決意を胸に、賢吾をはじめ、出発した4人。


そして、早30分後──


「あー、いってぇー」


叩かれた腕を未だ擦りながら、俺は言った。


まだ、じんじんと痛む腕。


(くそ……これも全部……っ)


「あれ?どうした賢吾。震えてるけど」


「お前のせいなんだよ畜生!!!」


こんな事になるんだったら、鬱血の方がまだマシだ馬鹿野郎が。


「あ、涙目になってる☆可愛い♪」


「この期に及んで何ほざいてんだよド阿呆が!!」


「まあまあ♪そんなに怒っても良い事無いよ?」


「誰のせいだ……?誰の……」


怒りが収まる所か悪化してる様な。



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