穢れ亡きカケラ
え、は?
な、なな、何々!?
考え事的なものをしていたから、全く耳に入っていなかった。
「なっ、どういう……」
「証拠はこれだ」
俺の、右目……か……?
「カケラが自らの意志で選んだ」
「ち、ちょっと待てよ!カケラが自ら意志を持つ?そんなの……っ」
「あり得ない、とでも言うのか?」
「……っ」
暁の言う通り。
俺は、そう言おうとした。
「でも、実際に起きている事なんだぜ?」
嗚呼、確かに否定は出来ないな。
俺達が此所にいる時点で。