穢れ亡きカケラ
「まぁたサボる気だったのか〜七野月 賢吾(シチノヅキ ケンゴ)クン?」
後ろから声が聞こえたかと思うと、腰辺りに違和感を感じた。
嫌な予感がする。
直感でそう思った。
恐る恐る見てみる。
ぎゅっ
……俺の腰に、回された腕。
この時、俺は確信した。
予感は的中したのだと。
「だぁああ!!暑っ苦しいんだよ!さっさと離れろつか離せぇ!!」
其処にいたのは、一応ダチの、悠木 陸斗(ユウキ リクト)
「きゃー賢吾くん、こわぁい」
棒読みだから余計に腹立つ。
いや、感情が入っていてもムカつくが。