また、君に会える日まで

パパと出会うまで

私のお腹には７週間、赤ちゃんがいた。あなたとパパと過ごした愛しい７週間…。

２年前の９月―。
｢結婚しようか？｣
突然のプロポーズ。私が高校生の頃から付き合い、７年目に入った時だった。私も社会人になり仕事が楽しくなった頃だった。３つ年上だった彼は早くに社会に出ていた。
｢結婚？するの？｣
｢一緒におじいちゃんとおばあちゃんになりたいから｣
１人暮らしの彼。私の勤務先から近い所に住んでいたため、ほとんど同棲状態だった。
｢仕事が楽しいの。結婚したら辞めなきゃいけないでしょ？｣
そう告げ、結局別れを選んだ。大好きだった。なのになぜ？
彼がいない生活。仕事では満たされていたが、仕事が終わると寂しくなる。

そんなある日、見かねた友だち、すずに連れられ遊びに出た。
｢欲しいものいっぱい買って忘れたらいいじゃない!｣
｢そうだね!｣
街に出た。幾つもの袋を手に歩いていると…
｢すずじゃない？｣
と男の人の声。振り返ると３人組の男の人だった。
｢久しぶり!一緒に飯でもどう？｣
｢行く行く!!やよはぁ?｣
｢行くなら着いて行くよ｣

あまり、他の男の人には興味が無かった。