クズカノ


(愛情だよ…これは)


夜の繁華街を歩きながら、ニヤつく僕の顔を街灯がとらえる。

それでも口の端は上昇するばかりであった。

やっぱり僕は彼女が大好きなんだなぁと。

そんな気持ちを改めて実感しながら。

帰ってもニヤケてたら彼女に気持ち悪いと蹴られそうなので、僕は表情が直るまで少しゆっくりと路地を歩くことにした。
< 25 / 135 >

この作品をシェア

pagetop