クズカノ


「まぁまぁ、アイツも私と昼食べるくらい浮気だなんて思わないって」


「!!」


ドキッとした。

やはりこの人には隠し事ができない。


(さすがに読まれてたか…やれやれ…)


「一途な彼氏でいたかったんだけどなぁ」


「それは私と色々しちゃう宣言かな?」


「よし、今日はもう帰ろう」


「待てっつーの!」


僕は大学に親しい友人がいない。

いや、作ってこなかった。

正確には、作ろうとしなかった。
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