クズカノ

僕も彼女の目を見た。

今までは焦点が合っておらず虚ろだった彼女の瞳は、新しい何かを見つけたみたいにきらきらしていた。



しかし、その瞳はすぐに無機質な黒で染まった。



「どうせ…」



彼女がようやく“自分で”言葉を話す。
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