クズカノ

僕らはゴミ置き場から少し離れた公園まで一緒に歩き、そこで一旦別れた。

ある約束をして。

僕はひどい臭いがする制服を鞄の中に無理矢理詰め込み、家に入った。


「ただいま」


「ああ、お帰りなさい」


「叔母さん、先にお風呂入りますね」


「はいはい、もう沸いているからゆっくり入ってね涼ちゃん」


「ありがとうございます…」


僕は足早に階段を登り、二階にある自室に荷物を置いて浴室に向かった。
< 78 / 135 >

この作品をシェア

pagetop