君を探して
私は昨日のメールの履歴をたどった。


最後の方は、誤字だらけで文章もめちゃくちゃ。
読み返すのがかなり恥ずかしかった。


だけど“オレ”は、そんな私に優しく返事を返し続けてくれた。

私が泣き疲れるまで、ずっと付き合ってくれた。



まだまだ気持ちは晴れないけれど、

慎のことを思い出すと胸が痛むけど、


でも大丈夫。

私、なんだか頑張れる気がするよ…。



私は携帯を閉じて起き上がると、部屋のカーテンを開けた。

朝日は、ほとんど開かない私のまぶたの隙間から容赦なく入り込んでくる。


朝の光がこんなにまぶしいなんて、ずっとずっと、忘れてたな……。



まるで長いトンネルの先に一筋の光を見いだした気分で。

私は、大きく背伸びをした。


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