君を探して
「東雲、邪魔だからどいて!」

チョコは、泣きじゃくる私の肩を抱いて教室へ入り、私を椅子に座らせると、隣の席に座っていた東雲を追い出した。

「大丈夫?」

チョコが、心配そうに私の顔をのぞき込む。

「……うん」

「じゃあ、何があったのか、話せることだけでいいから、話して?」

私は、昨日のことを全てチョコに話した。

チョコは、それを何も言わずにじっと聞いてくれていた。


そして、一通り話が終わると、

「そうか……そんなことがあったんだね」

と私の頭を優しくなでながら言ってくれた。
< 140 / 308 >

この作品をシェア

pagetop