君を探して
“オレ”になったとき
深月と初めて会ったのは、4年半前。オレ達が中1の時だった。
オレは中学にあがると陸上部に入り、そこで陽人と知り合い親しくなった。
陽人とは通学が同じ沿線だったこともあり、気がつけばしょっちゅう部活の帰りに途中下車して陽人の家に寄るようになっていた。
そんなある日、いつものように陽人の部屋に転がり込んで2人でゲームをしていると、玄関を開ける大きな音がした。
「おばちゃーん!」
女の声。
年は同い年か少し下くらいか?
「誰?」
オレが聞くと、
「まあ見てろ、もうすぐここに来るから」
と、陽人がゲームから目を離さずに言った。
リビングから、その声の主と陽人の母さんが話しているのが聞こえる。
内容までは分からないが、話が盛り上がっているのは伝わってきた。
オレは中学にあがると陸上部に入り、そこで陽人と知り合い親しくなった。
陽人とは通学が同じ沿線だったこともあり、気がつけばしょっちゅう部活の帰りに途中下車して陽人の家に寄るようになっていた。
そんなある日、いつものように陽人の部屋に転がり込んで2人でゲームをしていると、玄関を開ける大きな音がした。
「おばちゃーん!」
女の声。
年は同い年か少し下くらいか?
「誰?」
オレが聞くと、
「まあ見てろ、もうすぐここに来るから」
と、陽人がゲームから目を離さずに言った。
リビングから、その声の主と陽人の母さんが話しているのが聞こえる。
内容までは分からないが、話が盛り上がっているのは伝わってきた。