君を探して
しかも、

「ねえねえ、一緒にお菓子食べようと思って持ってきたんだけど、足りるかな?」
「足りるよ!」
「友達が来てたんなら、もうちょっと持ってくればよかったねー」
「いや、これで足りるから」
「ジュースはラッパしてもいいのかな?」
「いいんじゃね?」

……なんなんだ、コイツらは。

その時点で「それはないだろうな」と思っていたが、まぁ、聞くのも礼儀かと思い、一応聞いてみることにした。

「えーと、陽人の彼女?」

オレがそう聞くと、2人は見事に声をそろえて言った。


「まさか!!」



──これが、オレと深月の出会いだった。

< 198 / 308 >

この作品をシェア

pagetop