君を探して
陽人と深月と別れたあとの電車の中で、オレは考えていた。

……これから、どうする?

あのときの、深月の無理した笑顔が脳裏に焼き付いて離れない。

「私たち、仲良し4人組じゃん!」

それは深月の本音であり、決意だ。

あいつは、これからもオレ達が“仲良し4人組”であることを望んでいる。



……オレじゃ、駄目だ。




アイツが好きなのも、
アイツを男として幸せにできるのも、






オレじゃない。




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