君を探して
翌日の朝、オレはパソコンを起動させた。

そして、検索エンジンのテキストボックスに「フリーメール」と書いて、検索ボタンを押した。

無数の検索結果のなかで、たまたま目にとまったのが『BIGLAUGH!』だった。
オレの素性がばれなければ、なんだっていい。

オレは『BIGLAUGH!』に入ると、適当にキーボードを叩いてIDを取得した。

画面は、プロフィール作成ページに切り替わる。


性別
年齢
生年月日
血液型
住んでいる場所
職業
趣味
特技
お気に入りのお店 

そこには、100以上にわたる質問が書かれてあった。

……めんどくさい。

オレはマウスのホイールを勢いよく回し、画面を下に移動させる。


そして、最後の質問で、その手を止めた。

『自己PRをしよう!』
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