君を探して
だけど、後日2人で昼飯を食べたとき、深月はまじめな顔でオレに相談を持ちかけてきた。
深月は、隣の席の東雲がネカマになって女とメールしている、と言う話をしたあと、それを“オレ”と重ね合わせようとした。
「私のメールの相手も、素の自分を隠してるのかな?」
(そうだよ。気付けよ。それ、オレだよ)
だけど深月は何も気づかず、なんだか嬉しそうに“オレ”について語る。
まるで、他の男の話を聞かされているみたいでムカついた。
もういい、こうなったら引っかき回してやれ!
オレは、
「女じゃない?」
「先生とか、どう?」
なんて適当なことを言って、深月を混乱させた。
そのせいで、あいつはかなり滝田のことを気にしていたみたいだけど。
残念だな、ハズレだ。
だけど、オレのそんな言葉にいちいち本気で悩む深月に腹が立って、嫌いだと分かっていながら自分のシイタケをアイツの弁当箱に放り込んだ。
……なんかオレ、やってることがガキだよな。
深月は、隣の席の東雲がネカマになって女とメールしている、と言う話をしたあと、それを“オレ”と重ね合わせようとした。
「私のメールの相手も、素の自分を隠してるのかな?」
(そうだよ。気付けよ。それ、オレだよ)
だけど深月は何も気づかず、なんだか嬉しそうに“オレ”について語る。
まるで、他の男の話を聞かされているみたいでムカついた。
もういい、こうなったら引っかき回してやれ!
オレは、
「女じゃない?」
「先生とか、どう?」
なんて適当なことを言って、深月を混乱させた。
そのせいで、あいつはかなり滝田のことを気にしていたみたいだけど。
残念だな、ハズレだ。
だけど、オレのそんな言葉にいちいち本気で悩む深月に腹が立って、嫌いだと分かっていながら自分のシイタケをアイツの弁当箱に放り込んだ。
……なんかオレ、やってることがガキだよな。