君を探して
<いきなり白状したら面白くないじゃん。あててみてよ。ちなみに今日も話しました>
……今日話した? 誰?
<ヒントちょーだい!>
<ダメ。あ、でも手当たりしだいあてずっぽうで名前を挙げるのはナシな>
<だったら学年だけでも教えてよ>
<まだ始まったばっかりじゃん、自力で考えな。もしオレのこと本当に分かったら、そのときは嘘つかずに認めてやるから>
<『認めてやる』って、なにそれ。エラそう!>
そんなたいしたことのないやり取りを1時間ほど続けたところで、“オレ”はあっさりとこう言ってきた。
<じゃあオレそろそろ寝るから。返事はもういらね。また明日なー>
──なんて自己中なヤツ!!
私は携帯の画面をにらみつけてしまった。
……今日話した? 誰?
<ヒントちょーだい!>
<ダメ。あ、でも手当たりしだいあてずっぽうで名前を挙げるのはナシな>
<だったら学年だけでも教えてよ>
<まだ始まったばっかりじゃん、自力で考えな。もしオレのこと本当に分かったら、そのときは嘘つかずに認めてやるから>
<『認めてやる』って、なにそれ。エラそう!>
そんなたいしたことのないやり取りを1時間ほど続けたところで、“オレ”はあっさりとこう言ってきた。
<じゃあオレそろそろ寝るから。返事はもういらね。また明日なー>
──なんて自己中なヤツ!!
私は携帯の画面をにらみつけてしまった。