君を探して
「……で。今朝もメール、来たんだよね」

そう。
今朝、メールの着信音で目が覚めたんだけど、そのメールは“オレ”からだった。

「なんだって?」

「それが、やっぱり『おはよう』と『また学校で』だけでさぁ」

「あーもう、そういうの、私はダメだわ! だって相手がどんなヤツか分からないんだよ、深月はイヤじゃないの?」

「それが、そうでもないんだよね……」

チョコがため息をついた。

「まぁ、深月がいいんならいいけど。でも、あまり深入りしてもいいことないと思うよ?」

「うん、わかってるよ」

チョコと陽人が心配してくれるのは、本当に嬉しい。

「やばいと思ったらすぐに私に言うんだよっ!」

チョコの笑顔は、同い年の友達というより、心配な娘を見守るお母さんのようだった。


……ありがとうね、チョコ。

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