君を探して
だけど次の瞬間、ヤマタロが立ち上がった。
ヤマタロは、空になった紙コップをゴミ箱に捨てると、席には戻らずに真っ直ぐドアの方へ向かってくる。
(こっち来る!?)
そう思って身構えた瞬間、お店のドアが開いてヤマタロが出てきた。
「いつまでもそんなとこに立ってないで、入ったら?」
……気づかれてたんだ。
「……うん」
なんだか恥ずかしくて、目が合わせられない。
俯いたまま私が店内へ入る間、ヤマタロはドアを開けたまま待ってくれた。
「席、分かるだろ? 先に行ってて」
そう言ってヤマタロは、1人で、お客さんが列を作っているカウンターに並んだ。
「はい……」
言われるままに、奥の席へと歩く私。
ヤマタロが隣に立っただけで、
恥ずかしくて、
ドキドキして、
足がフワフワして……
こんな状態で私、ヤマタロにきちんと好きって伝えられるのかな……。
ヤマタロは、空になった紙コップをゴミ箱に捨てると、席には戻らずに真っ直ぐドアの方へ向かってくる。
(こっち来る!?)
そう思って身構えた瞬間、お店のドアが開いてヤマタロが出てきた。
「いつまでもそんなとこに立ってないで、入ったら?」
……気づかれてたんだ。
「……うん」
なんだか恥ずかしくて、目が合わせられない。
俯いたまま私が店内へ入る間、ヤマタロはドアを開けたまま待ってくれた。
「席、分かるだろ? 先に行ってて」
そう言ってヤマタロは、1人で、お客さんが列を作っているカウンターに並んだ。
「はい……」
言われるままに、奥の席へと歩く私。
ヤマタロが隣に立っただけで、
恥ずかしくて、
ドキドキして、
足がフワフワして……
こんな状態で私、ヤマタロにきちんと好きって伝えられるのかな……。