君を探して




うわぁ……言っちゃったよ……。



そう言った途端、恥ずかしくなった私はぎゅっと目をつぶって下を向いた。



ヤマタロは……

何も喋らず、じっとしている。



怖い……。

もう……早く何か言ってよ……!!


『好き』って言えたっていう達成感と、ヤマタロの次の反応を待つ緊張感で、私はもう頭がフラフラで。


強くつぶったまぶたの間から、涙がこぼれた。






< 298 / 308 >

この作品をシェア

pagetop