君を探して
“オレ”からのメールが届いたのはその夜遅くだった。
<ごめん今メール見た>
時計はもう夜の22時をまわっていた。
確か昨日メールが届いたのも、このくらいの時刻だったよね……。
<もーう、遅いよ!>
<何か用だったの?>
<いや、別になにも>
大体、素性の分からない相手に用があるわけない。
<呼んだだけかよ!>
<うん、暇だったから>
文章が短い分だけ、やりとりはスムーズに続く。
メールというより会話をしている感じだ。
<まぁいいけど。どうした? 彼氏とケンカでもした?>
“オレ”の口から出た『彼氏』という言葉に、私はなぜかドキドキしてしまう。
<そんなんじゃないよ! っていうか彼氏のことまで知ってるの?>
<もちろん>
私が返信する前に、またメールが届く。
<いつも2人のことをうらやましく見てたからね>
<ごめん今メール見た>
時計はもう夜の22時をまわっていた。
確か昨日メールが届いたのも、このくらいの時刻だったよね……。
<もーう、遅いよ!>
<何か用だったの?>
<いや、別になにも>
大体、素性の分からない相手に用があるわけない。
<呼んだだけかよ!>
<うん、暇だったから>
文章が短い分だけ、やりとりはスムーズに続く。
メールというより会話をしている感じだ。
<まぁいいけど。どうした? 彼氏とケンカでもした?>
“オレ”の口から出た『彼氏』という言葉に、私はなぜかドキドキしてしまう。
<そんなんじゃないよ! っていうか彼氏のことまで知ってるの?>
<もちろん>
私が返信する前に、またメールが届く。
<いつも2人のことをうらやましく見てたからね>