君を探して
<強がってるんじゃないよ。むしろ冷めてるし>

<嘘だな。お前はそんな簡単に物事を割り切れる性格じゃないだろ? 逃げてるだけなんじゃないか?>

「何なのよ!」

思わず、メールにしようとした言葉が口から出てしまった。

……イライラする。

それでなくても疲れていっぱいいっぱいになってる頭の中が、さらにぐちゃぐちゃになっていく。


顔がかぁって熱くなっていくのが自分でも分かった。


そして。

これを聞いたらいけないような気がしてたけど……

冷静でいられなくなっている私は、思わず口に出さずにはいられなかった。


<なによ!名前を名乗りもしないで、一体私の何を知ってるっていうの? オレ様は私のこと好きなんじゃないの? なんで慎とのこと応援するの? 私が慎とうまくいって平気なの? 余裕ぶってないでよ!>



勢いに任せてメールを送ってしまったあと、すぐに後悔した。

でも、もう遅くて。


いつもはすぐに返ってくる返事がなかなか返ってこない。
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