君を探して
「放課後、外で会うことにしたんだ」

学校では話しづらいからと言って慎が待ち合わせに指定したのは、いつも放課後に2人で立ち寄っていたファストフードだった。

そんな楽しい思い出がたくさん詰まった場所で別れ話をするなんて、なんだか気が乗らない。

でも、賑やかな場所の方がいいのかも知れない。周囲の目があったほうが、冷静でいられそうだし……。


「そうかぁ……。深月、しっかり慎くんと話をするんだよ」

「うん」

「やっぱり、もう、だめなの?」

「うん……」

私は頷いた。

「なんか、疲れちゃった」

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