2人の旋律
Largo
「実優〜昨日はどうしたの大丈夫だった?」
「実優がサボりって珍しくない」
朝、一番に声をかけてきたのは親友の咲良と楓だ。
「ごめんね。なんか学校来る気分じゃなかった」
優人先輩と一緒だったなんて言えば2人のことだ
騒いで誰にばれるか分からない
「あの、実優さん」
「うん?」
話しかけてきたのは隣の席の安田さんだった
特に親しい訳でもないのに…
どうしたんだろ
すると彼女は顔を赤らめて
「藤森くんが実優さん呼んでって言われて」
「藤森?うーん分かった。何処にいるの?」
「中庭にいるって」
「分かった。ありがとう」