【短編】守りたい
あれからどのくらいの月日が経ったのだろう。




結局ユカリは学校に来ることなく辞めてしまった。





ギクシャクしていた俺とタクの関係もいつの間にか元に戻っていた。








高校を卒業し大学に入り、相変わらずタクの周りにはバカな女共が群がっていて。



その中に君の姿を探してしまう俺がいる。






何もしてあげられなかった。





守りたいと強く思いながらも、なんの術を持たない俺は




何も出来なかった。











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