【短編】守りたい
2
「ヒロキくん。髪の毛切ったぁ?」
ニコニコしながら話し掛けてくるのは最近タクの彼女になったユカリだった。
「あ、ああ。少しだけど……」
俺は突然声を掛けられたことに驚き戸惑いがちに返事をした。
今は休み時間。
俺は何の因果かタクと同じクラスで席まで前後になり、ここまでくれば宿命なのだと思わずにはいられないのだが。
そしてユカリは休み時間の度にタクに会いに来ている。
挨拶くらいは交わすけど、俺の変化に気付いて声を掛けてくるなんて今までにはなかったことで、俺はただただ戸惑うことしか出来なかった。
「やっぱりぃ!その髪型いい感じだね。似合ってるよ!」
そう言って無邪気な笑顔を向けてくるユカリに不覚にもドキっとしてしまう自分がいた。
「おおっ!ヒロキの髪型の変化に気付くとは。ユカリ、お前なかなかやるなぁ。」
「えっ!?何が!?」
「何でもいいんだよ。全く可愛い奴だなぁ。」
頭を撫でられながら言い放たれたタクの言葉に顔を赤くして照れるユカリは、俺から見ても可愛いと思ってしまった。
ニコニコしながら話し掛けてくるのは最近タクの彼女になったユカリだった。
「あ、ああ。少しだけど……」
俺は突然声を掛けられたことに驚き戸惑いがちに返事をした。
今は休み時間。
俺は何の因果かタクと同じクラスで席まで前後になり、ここまでくれば宿命なのだと思わずにはいられないのだが。
そしてユカリは休み時間の度にタクに会いに来ている。
挨拶くらいは交わすけど、俺の変化に気付いて声を掛けてくるなんて今までにはなかったことで、俺はただただ戸惑うことしか出来なかった。
「やっぱりぃ!その髪型いい感じだね。似合ってるよ!」
そう言って無邪気な笑顔を向けてくるユカリに不覚にもドキっとしてしまう自分がいた。
「おおっ!ヒロキの髪型の変化に気付くとは。ユカリ、お前なかなかやるなぁ。」
「えっ!?何が!?」
「何でもいいんだよ。全く可愛い奴だなぁ。」
頭を撫でられながら言い放たれたタクの言葉に顔を赤くして照れるユカリは、俺から見ても可愛いと思ってしまった。