あなたがいたから
「ま、イインチョ、恋愛に関して
初心者っぽいし。
...いきなり返事求めるのは
可哀そうかな、とも思う」
ウンウン、と一人頷く。
「だからさ、イインチョに
判断材料くれてやるよ」
「はは、判断材料...?」
「そっ」
グイッと目の前に人差し指を
つきだせば、口を開く。
「放課後、デートしよ?
んで、それから決めてくれたらいーや」
「そんな...」
いきなり言われても...。
「何?俺のこと拒むつもり?
...んなことさせないケド」