あなたがいたから






「ま、イインチョ、恋愛に関して
 初心者っぽいし。
 ...いきなり返事求めるのは
 可哀そうかな、とも思う」



  ウンウン、と一人頷く。



「だからさ、イインチョに
 判断材料くれてやるよ」



「はは、判断材料...?」



「そっ」



  グイッと目の前に人差し指を
  つきだせば、口を開く。 



「放課後、デートしよ?
 んで、それから決めてくれたらいーや」



「そんな...」


  いきなり言われても...。


「何?俺のこと拒むつもり?
 ...んなことさせないケド」









< 17 / 72 >

この作品をシェア

pagetop