あなたがいたから
~緊張.そして恋~
「何処行きたい?」
私の歩調に合わせながら
ゆっくりと歩いてくれる神崎くん。
「んと……どこでもいいです」
「そーゆうの困る」
プレイボーイなくせに…。
「んじゃ…水族館」
「餓鬼」
む か つ く ^q^
「ならいいです。
お洒落なカフェでも行きますか?」
「背伸びすんな餓鬼。
水族館ならすぐそこにあるから
行けるだろ…行くぞ」
さりげなく手を繋がれ、
またトクンと大きく脈を打つ。
これ…なんなんでしょう…病気?
「餓鬼って言わないでください!」
これも精一杯の強がりで…。