あなたがいたから





  なんの病気だろう、とか
  考えているうちに、
  いつの間にか水族館は目の前で。



「ほら、行くぞ」


  神崎くんは私を引っ張って
  中に入っていった。


「あの、入館料…っ」

「ん?や、そんぐらい払うから。
 あんたははぐれないようにしてろ」


  …お金を払ってもらうのは
  申し訳なさすぎますが、
  話をそらされては…。


「分かりました…ありがとうございます」

  お礼は、ね。

「………//ん」

「神崎くんっ!!ほらほら、
 マンボウがいますよ!!」
「見えてます」


「あぁ、ヒラメ!!」
「カレイです」


「きゃふ、ハンマー!!」
「シュモクザメです」











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