あなたがいたから





「いつものことだ...
 気にすんな、イインチョ」

「はい」

  まぁ、私もそろそろ
  慣れてきましたし...。

「さ、上履きはいて。」

「はーい」

  元気よく下駄箱を開けて、
  下靴をしまって
  上履きを出す。
  で、履いて、神崎くんを追いかけ――
  ―――ようとしたとき。

「いっっっだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

  履いた瞬間足の裏に激痛が走る。
  なんか、蜂に刺されたみたいな
  激痛なんですけど.....っ!!

「えっ、イインチョ!?
 ちょちょ、脱いで脱いで!!」

  ペタンと座りこむ私の
  上履きを神崎くんが脱がす。
 
  中に入ってたのは.....画鋲?










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