あなたがいたから






「神崎くん、大丈夫だから...。

 こんなの、消毒したら治っちゃうよ」



「.....イインチョ」



  私の顔を見ると、我に返ったのか、

  私をおんぶしてくれる彼。


  ―――え、おんぶ?



「いいか、次こんなことがあってみろ...

 俺が死ぬ気でやった奴見つけ出して、

 男だろうが女だろうがなんだろうが、

 ぜってぇボッコボコにしてやっからな...」



 
  そう言い残して、保健室に向かってくれる。




「神崎くん...?

 私、歩けるよ....?」


「イインチョは黙って
 俺に守られときゃいいの」



  ....不謹慎、でしょうか。

  こんな状況なのに、

  神崎くんの言葉にキュンッてしちゃいます...。





















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