あなたがいたから




「ふ...っ、

 あ....っ!!」


  痛みからか涙も

  出てくるし、声も出る。

  指を折り投げてそれを

  加え、必死に声を抑える。


「..イインチョ、だめ。

 これ以上イインチョに

 傷つけたくない」


  なのになのに、

  神崎くんは私の

  指を引っぺがして、

  少し赤くなったそこも舐める。






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