あなたがいたから




  ――どれくらいの時間がたったのか。




  私は把握していなかった。
  ただ、気づけばあたりが暗くなっていて……。


「おい、イインチョ」


  気づけば後ろに神崎くんが立っていて。


「え……ッ!?」


「あんた、こんな処でサボり?みんな帰れなくて困ってんですけど?」


「え……あッ、もうこんな時間……ッ!?!?」



  慌てて腕時計に目をやると、時計は6時を指していて。


  ……2時間もここにいたらしい。














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