あなたがいたから







「どしたの、いったい」

「神崎くん……っ」


振り向かなくても
分かっちゃうの。

だって、誰よりも
キミが
好きだから……。


「…なんか、言われたんだ?
少し、目が赤い」


そう言って、人差し指で
ソッと私の頬を撫でる。
その手つきは、割れ物を
扱うように繊細で、
優しくて、暖かくて。










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