立ち向がれ!演劇部2011
シャッ
「誰!?そこにいんのは!」
「おーおー、バレてたか。おっかないの!しかし手裏剣投げるかぁん?フツー」
ここまでひっそりつけまわすとかコイツ地味にタダ者じゃあないな。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「敵につけられるって、ミスったんとちゃう?」
確かに。
「ラッキーだなぁ。演劇部全員いるなんてな。ラッキー!探す手間省けたよな!ラッキーだから教えてやる!我こそ五角セクタァの監視者の長!種徒(しいど)が1人だ!」
種徒?聞いたことはある。五角セクタァから送り込まれた精鋭!それが相手なら不足はないか!
「おい藤林杏香。お前まさか」
もち!闘うのさ!
コクッ
「だがお前!今闘うのは!体力的に・・・。」
「確かにちょいとキツいわね。でも、反抗の狼煙としてはいいんじゃね?」
「ま、どっちにしろやらなあかんなら、早めにやるんがええよな。」
「杏香、ちゃあんと片付けるんだよん!」
任しときなって!
「幸福への冒険王V3!」
ギャォーン
「フッ、やはり挑むか。ならば・・・偉大なる帯の操主(ざばんど)!!」
バォン
「どうだ!?この化神の素晴らしきフォルムはッ!」
素晴らしいフォルム?どっこもそれらしくないよな。むしろヘボい(笑)
「オラアァァァッ!!」
ブィン
「フッ、お前のオラオラなんてのはだな、これだけで止めれるんだよ!この帯でな!」
ビイィーン
なにッ!?帯でパンチを受け流した!?大した化神だ!
「フフ、どんな力も受け流し方があるのさ。この偉大なる帯の操手の能力は帯により衝撃を分散しつつ受け流す!」
厄介ねこれは。恵里菜でもてこずるかもね。いや、恵里菜ならこんな時は時を止めて攻撃してるか。恵里菜のあの化神は強いもんな。しかも恵里菜自身化神使いとしては最強クラスだし。でも、親戚としてはこんなのに勝たないとハズいよな。種徒が敵でもさ!
「さあどうでるんだ?」
「こうよ!」
ブンッ
「ほぉ、胸の巨大パーツをぶん投げたか!だが無駄だよ!帯は大量に出るんだ!撃ち落とすぜ!」
ジュオーッ
だろうね、だが!これは任意に動かせるんだよね。このスーパーなグラサンブーメランも化神なんだから!
< 27 / 37 >

この作品をシェア

pagetop