大好き、私の赤ちゃん!?
「ううん、私が早く来ちゃただけだから。それより、座ったら?」

「今まで本当に、すまなかった。」


席に着くなり“お父さん”は私に対して謝って来た。


私はそんなこと話したいんじゃないのに…


「お父さん、今までのことは大胆月溝君に聞いたからいいよ。」


「いや、そんなわけにはいかない。光、本当に悪かった。」


こんなんじゃあ話しにならないじゃん。


私はこれからのことを話したいのにお父さんがこんな調子じゃ話せないし。


そりゃ、昔は一生許せないって思った事もあった。けどね、私綾の母親になって親の気持ちも少しは分かるつもり。


今なら、許せるかもしれないと思って来たんだよ。

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